二回目となる今回は、「マーケティングの定義」「現代社会のカギ」「昨今のユーザー特性」「AJIMAの歴史」「コンサルとは」「実績を作ることの重要性」について議論しました。
※議論の中では上記以外のさまざまな話題に話が及んだため、本記事の章立てには一貫性がないことを予め補足させていただきます。
AJIMAのYouTubeチャンネルでは議論の全編をノーカットでLIVE配信し、その動画はアーカイブでも残していますので、本記事を読んで少しでも内容が気になった方がいらっしゃればぜひ動画をご覧いただけると嬉しいです。
マーケティングの再定義と自分たちにできることとは
広義の意味でのマーケティングとは、おおまかに分けると以下の2つになると捉えています。
- 商品を開発する(作る)
- 商品を育てる(見込み顧客を見つける、知る、課題を解決する、改善するサイクル)
AJIMAが提供しているサービスの場合は後者となり、このサイクルを回しながらクライアント様の売上に貢献していかなければなりません。
WEB広告の運用を生業とする広告代理店は、広告によってWEB上にクライアント様の商品の露出を増やし、見込み顧客に商品を見つけてもらうことで間接的にクライアント様の売上に貢献します。
クライアント様の売上に対しては、広告代理店は間接的に貢献する以外の手段がありません。
よって、見込み顧客を効率的にクライアント様の商品へ誘導するためには、より深く見込み顧客のことを知り、「適切な見込み顧客に対し、適切なタイミングでアプローチする必要」があります。
デジタルマーケティングは、チラシや紙などのアナログ媒体と異なり、WEB上で行われるクリック数をはじめとした様々な指標の数値を計測できるメリットがあります。
このメリットを活かした「市場調査」に関するレポートを商品化するアイデアが提案されました。
- 商品を知っている人はどれくらいいるのか
- なぜ知ってくれて、応援してくれているのか
- 他社と比較してどうなのか
など、「見込み顧客ってこういう方々ですよね。こういう人たちはあなたのお客様ではないですよね。では適切な見込み顧客がどこにいて、どのように商品の露出を広げていくのがいいのかを提案しますね」ということをサービス化するのがいいのでは、という話にまとまりました。
現代社会は「企業と個人の価値観がマッチすること」が鍵になる
ところで、昨今のユーザー層にはどのような特徴があるのでしょうか。
議論の中での仮説は以下です。
- いいおきゃくさんにきてほしい。誰でも良いから来てくれ、は今の世界観に合ってない。
- ニッチジャンルに対する需要。楽しく仕事したい。自分たちに共感してくれる人たちにきてほしい。
- 企業側も顧客も楽しんでいる会社と付きあいたい。安いのが前提。
などなど。
仮説ではありますが、企業も個人も当たり前に情報発信ができるようになった現代社会のなかで、「都合のいい顧客だけに来て欲しい企業側と、自分のシンパシーに合う企業に出会いたい個人のマッチングが鍵」という結論に至りました。
そのマッチングを図ろうとしている現代社会で、どうやって見込み顧客を探すのか?
そのお手伝いがどうしたら自分たちにできるのか?
このポイントが、私たちの新規事業を成功させられるかどうかの明暗を分けそうです。
最近のユーザーは飽きやすい
ユーザー特性を議論するなかで、最近のユーザーはとても飽きやすいのではないかという案も出ました。
一例として、映画製作のお話。
昨今の映画は短期間での利益を狙う目的で作られており、初動で一気に収益を取りに行き、長く上映を続けない、というのが最近の主流だそうです。
その背景として、ユーザーが飽きやすくなってるということがあるかもしれません。
AJIMAには理念で付き合ってくれるクライアントはいない
これまでの私たちAJIMAのクライアント様は、どのような背景でお取引させていただけるようになったのでしょうか。
AJIMAの歴史を知る役員によると、「社長の人間性に引かれたクライアント様がAJIMAに仕事を依頼し、結果的にパフォーマンスが及第点だから取引を続けてもらっている。」とのこと。
それが故に、本来提供すべきサービスとそうでないことの線引きが曖昧になり、結果的にクライアント様に「言ったら全部やってくれる」と思わせてしまっているのかも……
そのような状況を続けてきたのが今の「商品がない」状況であり、自分たちのスタンスを確立できないという状態になっている、という分析です。
また、クライアント様からご依頼いただく広告運用の業務をこなすだけの仕事になってしまっていることも、別の課題として存在します。
「運用の依頼をいただき、目の前に仕事があるから仕事してる。よってお客様の商材を深く分析し、ターゲットとなる顧客を分析することが行えておらず、マーケターとしての本質的な課題解決に取り組む力量が不足している」
新規事業でこれから新しいクライアント様のお手伝いをすることと並行して、既存のクライアント様に対する向き合い方についても改善が必要だということを確認する議論になりました。
事業を成功させるために
ビジネスは世の中の課題を解決することが基本です。
世の中の課題を並べて、私たちのサービス領域の課題を取捨選択すること。
これが今のAJIMAには必要です。
また、それに加えて競合に勝つためには、他社でもできること+αの提案が必要になります。
お客様の課題を言語化し、課題を解決して何かしらのサービスで1位になる。
スタートは小さく、より成功確率の高い分野で新規事業を成功させる。
そのために、まずは「市場調査」をサービス化していこうという方向性が固まったところで、第二回目の議論が終了しました。
【Next Action】既存顧客を1社ピックアップする
次のアクションは、既存顧客から1社ピックアップしてその顧客をリサーチし、それを調査レポートにしてクライアント様に提示してみましょう、という方向性が決まりました。
今後どんなレポートができあがっていくのか、引き続き当ブログでも発信していきます。